「マクドナルド裁判」 に画期的判決下る!
実は今日は別のアホなネタを用意していたのだが、ワタシにとっては
触れずにいられない、画期的な裁判判決が下された・ということから、
その事について書く事にする。
その判決とは コレ ↓
<マクドナルド訴訟>店長は非管理職 東京地裁が残業代認定
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080128-00000017-mai-soci
このブログでも何度か触れた事があるように、ワタシもかつて
外食産業チェーンの店長職を何年か勤めた事がある。
毎日開店時間の朝11時から、閉店時間を過ぎてすべての片づけが終わる
深夜2時まで都合15時間の休憩時間も満足に取れない勤務。
月に取れる休みはせいぜい二日間で、そんな貴重な休日でも店に顔を
出さない事はほとんど無かった。
勿論、ご多聞に漏れずその会社でも店長は管理職として残業手当支給の
対象にはならず、会社側もむしろ 「店長は超過勤務をどんだけやってナンボ」
みたいな考え方をしていていたフシがあった。
そして盆・正月や土・日曜日ともなれば開店に合わせた11時出勤では
人手が足りないため、開店準備の始まる朝9時30分には出勤しなくては
ならない事から、毎月450時間余に及ぶ勤務をこなしていたのだ。
そんな外食業界の経営トップが声を揃えていう言葉があった。
「 マクドナルドを目指せ 」 と。
そう、徹底したマニュアル主義により極限レベルともいえる外食経営の
合理化を実現したマクドナルド社の手法は外食チェーン全体のバイブル
として、業態に合わせて姿や形は変えつつも基本モデルとして大きな
影響を与えつづけていたのだ。
「マクドナルド」 は外食産業の経営者たちにとって決して越えることの
出来ない壁であリ続けると同時に、リアルなお手本であった訳だ。
その 「お手本」 が正しいとか正しくないとか、当時のワタシ達はそんな事を
考える事も無く、ただひたすら自分たちのチェーンがマクドナルドに一歩でも
近づけるためには何をすべきか、何が足りないのか、を模索しつづけていた。
外食・サービス業というのはただ単に食料を提供すればいい、という職業ではない。
ある意味、「 夢や楽しさ 」を売る仕事なのだ。
だからこそ、とてつもなくシンドイ仕事の中に「やり甲斐」・というものは確かに
感じることが出来たし、自分の提供するサービスがお客様に喜んでいただけた・と
実感できた瞬間には言い得も出来ぬ達成感があったものだ。
時は流れあれから約20年・・・。
ワタシが青春を賭けた・といっても過言でないそのチェーンも数年前に淘汰の
憂き目に遭い、今はもう存在しない。
まだ30歳前だったワタシは店長昇進後たまりに溜まった過労のせいで体重が10kg以上も減り、
やがて血尿が止まらなくなったのを機に自らの肉体の限界と自分の将来を考えて辞職を申し出た。
断腸の思いで認めた「辞職願」を手で払いのけながら上位職の会社幹部が言い放った
言葉は今でも忘れない。
「 こんな会社で勤まらんような人間が他所で通用するとでも思っているのか!
退職など断じて許さん! お前を店長にまでしてやった会社に対する恩義を
仇で返すつもりか! 自分の立場を何と心得ているのだ、この馬鹿者が!
もう一度頭をよーく冷やして出直して来い!! 」 と.....。
だが、皮肉な事にこのときの悔しさ・辛さと今思い出してもぞっとするようなハードな
毎日がバックボーンとなって、その後の人生において大抵のしんどい事は
「 あの頃の事を思えばまだまだ我慢できる・・。 」
と、考えられるようになったのはせめてもの財産である。
そして今、かつて皆がお手本と信じて疑わなかったマクドナルド流経営手法の
一部が司直の手によって完全に否定された。
率直に言って、ここにたどり着くのに此れほどまでの時間が掛かってしまったのか・
というのがワタシの感想である。
過酷勤務で疲れきった肉体、自分の家族とさえ十分に触れ合う事のできない
拘束時間の長さに加え、接客ストレスと営業上層部から与えられる目標数値達成への
プレッシャーに晒され続ける従業員・特に店長がお客様に 「良質なサービス」、
ましてや「 夢や楽しさ 」 などはたして提供できるだろうか?
外食産業=キツくて休みが少なくて報酬が少ない というイメージがこれほどまでに
定着してしまった現在、敢えてこの世界に夢と希望をもって飛び込もうとする人が
どれだけいるのだろう?
マクドナルド社はこの判決を不服として
「 当社の主張が認められず残念。控訴して争いたい 」
という趣旨のコメントを発表しているが、このままでは外食サービス業会で働こう、
なんていう人は誰もいなくなってしまうだろう。
そうなれば人的資源の枯渇→資質の不足した不良社員の増加→士気の低下→業績不振
となって必ず悪影響を及ぼすはずだ。
「外食冬の時代」 といわれ、チェーンの経営が非常に厳しい時代ではあるが、
経営者諸氏にはこの度の判決を重く受け止め、猛省を持って臨んでいただきたい、
とかつてこの業界で夢を見させてもらった人間の一人として心からそう思う。
触れずにいられない、画期的な裁判判決が下された・ということから、
その事について書く事にする。
その判決とは コレ ↓
<マクドナルド訴訟>店長は非管理職 東京地裁が残業代認定
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080128-00000017-mai-soci
このブログでも何度か触れた事があるように、ワタシもかつて
外食産業チェーンの店長職を何年か勤めた事がある。
毎日開店時間の朝11時から、閉店時間を過ぎてすべての片づけが終わる
深夜2時まで都合15時間の休憩時間も満足に取れない勤務。
月に取れる休みはせいぜい二日間で、そんな貴重な休日でも店に顔を
出さない事はほとんど無かった。
勿論、ご多聞に漏れずその会社でも店長は管理職として残業手当支給の
対象にはならず、会社側もむしろ 「店長は超過勤務をどんだけやってナンボ」
みたいな考え方をしていていたフシがあった。
そして盆・正月や土・日曜日ともなれば開店に合わせた11時出勤では
人手が足りないため、開店準備の始まる朝9時30分には出勤しなくては
ならない事から、毎月450時間余に及ぶ勤務をこなしていたのだ。
そんな外食業界の経営トップが声を揃えていう言葉があった。
「 マクドナルドを目指せ 」 と。
そう、徹底したマニュアル主義により極限レベルともいえる外食経営の
合理化を実現したマクドナルド社の手法は外食チェーン全体のバイブル
として、業態に合わせて姿や形は変えつつも基本モデルとして大きな
影響を与えつづけていたのだ。
「マクドナルド」 は外食産業の経営者たちにとって決して越えることの
出来ない壁であリ続けると同時に、リアルなお手本であった訳だ。
その 「お手本」 が正しいとか正しくないとか、当時のワタシ達はそんな事を
考える事も無く、ただひたすら自分たちのチェーンがマクドナルドに一歩でも
近づけるためには何をすべきか、何が足りないのか、を模索しつづけていた。
外食・サービス業というのはただ単に食料を提供すればいい、という職業ではない。
ある意味、「 夢や楽しさ 」を売る仕事なのだ。
だからこそ、とてつもなくシンドイ仕事の中に「やり甲斐」・というものは確かに
感じることが出来たし、自分の提供するサービスがお客様に喜んでいただけた・と
実感できた瞬間には言い得も出来ぬ達成感があったものだ。
時は流れあれから約20年・・・。
ワタシが青春を賭けた・といっても過言でないそのチェーンも数年前に淘汰の
憂き目に遭い、今はもう存在しない。
まだ30歳前だったワタシは店長昇進後たまりに溜まった過労のせいで体重が10kg以上も減り、
やがて血尿が止まらなくなったのを機に自らの肉体の限界と自分の将来を考えて辞職を申し出た。
断腸の思いで認めた「辞職願」を手で払いのけながら上位職の会社幹部が言い放った
言葉は今でも忘れない。
「 こんな会社で勤まらんような人間が他所で通用するとでも思っているのか!
退職など断じて許さん! お前を店長にまでしてやった会社に対する恩義を
仇で返すつもりか! 自分の立場を何と心得ているのだ、この馬鹿者が!
もう一度頭をよーく冷やして出直して来い!! 」 と.....。
だが、皮肉な事にこのときの悔しさ・辛さと今思い出してもぞっとするようなハードな
毎日がバックボーンとなって、その後の人生において大抵のしんどい事は
「 あの頃の事を思えばまだまだ我慢できる・・。 」
と、考えられるようになったのはせめてもの財産である。
そして今、かつて皆がお手本と信じて疑わなかったマクドナルド流経営手法の
一部が司直の手によって完全に否定された。
率直に言って、ここにたどり着くのに此れほどまでの時間が掛かってしまったのか・
というのがワタシの感想である。
過酷勤務で疲れきった肉体、自分の家族とさえ十分に触れ合う事のできない
拘束時間の長さに加え、接客ストレスと営業上層部から与えられる目標数値達成への
プレッシャーに晒され続ける従業員・特に店長がお客様に 「良質なサービス」、
ましてや「 夢や楽しさ 」 などはたして提供できるだろうか?
外食産業=キツくて休みが少なくて報酬が少ない というイメージがこれほどまでに
定着してしまった現在、敢えてこの世界に夢と希望をもって飛び込もうとする人が
どれだけいるのだろう?
マクドナルド社はこの判決を不服として
「 当社の主張が認められず残念。控訴して争いたい 」
という趣旨のコメントを発表しているが、このままでは外食サービス業会で働こう、
なんていう人は誰もいなくなってしまうだろう。
そうなれば人的資源の枯渇→資質の不足した不良社員の増加→士気の低下→業績不振
となって必ず悪影響を及ぼすはずだ。
「外食冬の時代」 といわれ、チェーンの経営が非常に厳しい時代ではあるが、
経営者諸氏にはこの度の判決を重く受け止め、猛省を持って臨んでいただきたい、
とかつてこの業界で夢を見させてもらった人間の一人として心からそう思う。